「あの…!!」

そう言われ後ろを振り向くと赤チェックのスカートを履いた娘がいた。

「私…Nonoさんの大ファンで…!!いつも、『Piece』買ってます!!」

Pieceとは、私が毎回出させてもらっている女子中高生に人気の雑誌。

『Piece』では毎回゙Nonoのトークの部屋゙として編集長さんだったり、他のモデルさんと話してそれを載せてもらってる。

「゙Nonoのトークの部屋゙が大好きで…。私の蒼乃さんとお話した回が好きで何度も読んでます!!」

「おぉ、ほんと!?」

後ろから驚いた様に女の子に蒼乃が話しかけた。

「すっごい、くだらない話してたのに…。まさか、読んでくれてるなんて…。」

「あの…お二人のサインください!!」

「いいよ~!!」

蒼乃が元気よくokしサインを書きはじめた。

「はい!Nono!!」

蒼乃は、3人でいる時と家族でいる時以外は私のことをNonoという。

私はサインを書きはじめた。

「あなたの名前は?」

「結衣です!!」

私は結衣と色紙に書いて渡した。

「ありがとうございます!!宝物にします!!」

そう言って、走っていった。

「きゃー、Nono様~!!!」
「Nono、いつ見ても可愛い!!」
「Nonoと付き合ってみてーわ。」
「ばーか、お前とじゃ付き合えねぇよ!」
「蒼乃ちゃんと、仲いい!!」
「2人ともこっち向いて~!!」

そんな声が聴こえてくる。

「そう言えば、咲真は?」

私がそう言うと蒼乃は指を指した。

「あそこで、女子生徒にモテてるよ。ったく、満更でも無いような顔しちゃって。」

「ヤキモチやいてるの?」

「やいてるわけないでしょ!!」

そうは、言っても顔真っ赤だし。