涙がとまらなかった。

手紙には涙で文字が滲んでる部分があった。

乃莉も泣いて書いたのかよ。

「俺も、大好きだよ。」

乃莉にはいろんなこと教えてもらった。

好きという感情。

嫉妬という感情。

守りたいって感情。

他にもいろいろ。

俺はピアスを付けた。

「なーに泣いてんだよ。お前泣く時なんかあったんだ。」

「冬輝…。」

「俺の胸で泣くか。」

「泣かねぇよ。だけど、少しだけここにいてくれないか。」

「了解。」