用意されていたのはアリスの衣装。

私は急いで更衣室で着替えて教室に戻って行った。

「乃莉、アリスなんだ。」

教室に戻ると衣装に身を包んだゆづがいた。

「うん、そうなんだ。ゆづは…それなに。」

「マッドハッター。」

「なるほど。」

そういわれたらそう見えるかも。

「Nonoちゃん、可愛い〜。」

「風見さん。お久し振りです。」

「Nonoちゃん、1週間どこ行ってたの〜。俺が来た意味ないじゃーん。」

「すみません…。」

「まー、いいよ。それより、おふたりさん写真とんないの?何なら俺が撮ってあげようか?ほら、くっついて!!」

無理やり風見さんにくっつかされた。

風見さんはノリノリでチェキを探す。

「楽しそうだね、風見さん。」

「あぁ。それより、お前テンション低くね?」

「そんなことないよ!!早く撮ってもらおう!!」

鋭い。

無理やりテンション上げて余計怪しまれないかな。