声がうまく聞き取れず、よく分からない。

そんな時にドアからノック音が聞こえた。

「誰だろ。」

「乃莉ぃ〜〜〜!!!!」

ドアを開けた瞬間誰かに抱き着かれた。

受け止めきれず尻もちついてしまった。

「いってて…。」

「あぁ!!ごめんっ!!」

手を顔の前であわせて謝る人。

「蒼乃、加減とか考えてよぉ。」

「つい、心配で。」

あぁ、あの報道見たのか。

「大丈夫なの?いろいろと。」

「うーん…。分からない。」

「こうなったら、もう公表しようっ!!乃莉達が付き合ってる事!!」

「落ち着けって。蒼乃。」

「ごめん、和希。」

「ほんと、熱くなるとまわりが見えなくなる。そこがいい所でもあるんだが。」