入学式が終わりHR教室に向かった。

席は出席番号順。

自分の席に座り隣に座る人を楽しみにしてた。

女の子だったらいいな〜。

そんな期待は大ハズレ。

隣に座ったのは男。

しかも、桐谷圭。

「わぉ、隣女の子だぁ。ねーねー、名前教えてよー。俺桐谷圭。」

「知ってるし。」

「なんで、知ってるの!?もしかしてどこかで会ったことある?もしかして、運命の人かも…。」

「そんな分けないでしょ、チャラ男。誓いの言葉してたじゃん。」

「あー、それで。てか、チャラ男って酷くない?眼鏡君もそう思うよね!?」

「へ…。あの……僕は…。」

チャラ男は前の席の黒縁メガネの大人しい子にふった。

可哀想に。

「てか、君カッコいいね!!なんて言うの!?」

「か……風見尚です……。」

「尚ね。覚えた覚えた!!で、君の名前は?」

「橘早紀。」

「早紀ちゃんね。」

「名前にちゃん付けすんな。チャラ男。」

「ひどっ。ひどくない!?尚。」

「なんで、僕を巻き込むの……。」

「前の席だから?」