何事も無かったかのように私の隣を過ぎていく。

「ふゆ!!」

「なに…。なんか用?」

「今朝はごめん。ほっぺたぶっちゃって…。」

「いや、俺も悪かったし…。」

すると、ふゆがしゃがみ始めた。

「ふゆ…?」

「いやさ、お前がドラマで始めて正直俺のこと忘れてるかと思った。」

「そんな、忘れるわけないよ!!」

「俺さ、お前らが仕事頑張ってるのを見て俳優になりたいって思ったんだ。」

そんなの、初めて知ったんだけど!!