「冬輝久しぶり。」

「咲真!!久しぶりだなっ!!元気にしてたかっ!?」

はっ!?

さっきのクールなキャラどこいったの。

なんか、元気いっぱい。

「蒼乃も乃莉も久しぶりだなっ!!なんか、変わらないなっ!!」

私たちの頭をぽんぽんと叩く。

「蒼乃のこと叩くな。」

「あれ、squareの赤城じゃん。蒼乃、付き合ってんの?」

「まぁ…。」

照れながら蒼乃は言う。

可愛い。

「蒼乃は変わらないって思ってたけどすっかり芸能人きどりだな。お前とは縁切るわ。」

「え…?」

縁を切る?

蒼乃とふゆが?

芸能人きどり?

「ふゆ!!蒼乃と縁切るってどういう事!?中学の頃は仲良かったじゃん。」

「それは、蒼乃も乃莉も咲真も仕事に一生懸命で輝いていた。俺はあの時の3人が好きだったのに…。」

「さいてーっ。」

私はふゆの頬を叩いた。

「乃莉なにすんだよ!?」

「ふゆがサイテーなこというからだよ!!蒼乃は頑張ってる!!蒼乃なりに頑張ってるのに…。芸能人きどりなんて…。ふゆこそ蒼乃を知ってるきどりやめなよ!!ふゆに会えるって聞いて嬉かったのに。いつからそんな性格になったの?」

私は教室を飛び出した。

なんなの?

ふゆに会えると思って浮かれてた私が馬鹿みたいじゃん。