LOVE&LIFE

「乃莉、悠平って確か…。」

「はい。弟です。中2ですよ。」

「んだよ。乃莉帰ってきてたのか。2度と帰って来なくていいのに。」

「悠平。お姉ちゃんにそんなこといっちゃダメだよ!!」

お姉ちゃんだから駄目なのかよ。

他だったらいいみたいになってんじゃねぇか。

「反抗期ですか?」

「そう。思春期真っ只中。荒れてるよ。」

俺が聞くと頼人さんが楽しそうに答えた。

楽しそうに?

うん、楽しそうに。

「なんで、櫻木優弦がいるんだよ。」

「俺らの友達。」

「上部だけの友達なんているの?」

随分と冷めた子だなー。

生意気だし。

「なぁ、兄貴そろそろ出発していい?」

「あー、ごめんごめん。いいよ。じゃあ、優弦君乃莉頑張って。」

「ありがとう。理人にぃ。」

「ありがとうございます。」

そう言って、車は出発した。

はぁー…。

疲れた。

俺は乃莉の肩に寄りかかり寝た。