LOVE&LIFE

「それは、俺も〜☆俺もあんたのこと嫌いだよ。何に縛られてんの?そんな、ハデハデな女に騙されて。」

なんで頼人さんは火に油を注ぐ様なこというかなぁ。

「はぁ。しっかり育てないからそんな社会に適用しない奴に育ったんだな。ったく、葉月(Haduki)のヤツどんな育て方したんだよ…。」

葉月?

乃莉達の母親か…。

すると、頼人さんが乃莉の父さんの胸ぐらを掴んだ。

「てめぇ!!!母さんの事を悪くいうんじゃねぇ!!!!俺はあんたのせいでこうなったんだよ!!母さんは悪くねぇ!!!」

「スーツがシワになってしまうじゃないか離せ。」

「ちょっ、頼人さん…。落ち着いてください。」

俺は、頼人さんの肩に手を乗せた。

「わりぃ。」

そう言って、乃莉の父さんから手を離した。

「あれぇ〜。もしかして、もしかするとsquareの櫻木優弦?やばっ!!カッコイイ!!!ちょっ、写真撮ってぇ!!!」

25、6ぐらいのケバイ女の人が出てきた。

「すみません、それはできません。」

「あー、あなたが乃莉ちゃんねぇ。モデルでNonoとして活動してるんでしょ!?ドラマも見たよ!!」

「嘘つくなよ。ババァ。見てたのは俺らだけだろ。」

「バ、ババァって…。私は頼人君の母親でしょ?乃莉ちゃんも伊久ちゃんも理人も悠平君も。だから、私のことママって呼んでぇ。」

「俺らの母親は母さんだけだ。テメェみたいな奴を俺は母親とは絶対に認めない。それに、父さんが見てないと俺らを邪魔扱いして。あんた、父さんの財産目当てだろ?元キャバ嬢。父さんも父さんだよ。なんでこんな奴に引っかかるの?アホじゃねぇの。」