LOVE&LIFE

「おーい、お2人さん。お迎えに来たよーん☆」

10分くらいして頼人さんが来た。

「早くしねーと父さん帰ってくる。」

「あれ?優弦?」

そう言って呼び止めたのは1人のメイド。

「綺麗な人…。ゆづ知り合い?」

「あんた、そんなチャラチャラした格好して。調子乗ってんじゃないわよ。」

そう言ってメイドは俺の頬を叩く。

「うおっ。痛そ〜。」

頼人さんは頬を摩りながら言った。

「ゆづ、この人誰?」

不安そうな顔をして聞く。

もしかして、元カノだと思ってます?

元カノいないって俺言ったよね?

「あー、コイツは…」

「母親に向かってコイツって言うんじゃない。馬鹿。」

そう言って俺の頭を引っぱたく。

「ゆづのお母さん!?」

「息子がいつもお世話になってます。優弦の母の美園(Misono)と申します。息子がなにか失礼な事してませんか?」

「いいえ。全然!!」

「てめぇ。手加減ってものを知らねぇのか!!」

「てめぇって言うんじゃないよ?いい加減にしろよ?人気が出てるからって調子づいてるんじゃないよね?」

「んなわけねぇだろ。」

「仲いいんだね!!」

「仲なんかよくねぇよ!!」

「乃莉お嬢様に失礼な態度をとるんじゃないよ。」

ひどくねぇか。

実の息子に対して。

それはねぇだろ。

付き合ってるし。