LOVE&LIFE

「でも、そこが乃莉のいい所なんだよ。乃莉の父さんと母さんがいなければあんな性格にならないし俺も好きになっていないし。」

「…っ。」

「俺、運命だと思うんだ。
乃莉の母さんが頑張ってくれたお陰で乃莉が産まれて、乃莉の父さんのお陰(?)で乃莉がモデルになって編集長さんのお陰で鳳鳴学園に入って出会った。それって、神が俺と乃莉を会わせようとしたんじゃね?」

神なんかほんとは信じてないけど…。

「だから、乃莉の母さんと父さんあと編集長さんに感謝してる。」

俺がしゃべり終わったら乃莉が泣いてた。

「泣き虫…。」

そう言って俺は乃莉を抱きしめた。

俺ってほんとこんなキャラだっけ?

感謝とかいわないキャラだよな。

でも、こんなキャラにしてくれたのは乃莉のお陰なんだよな。

「あ、りがと……。ありがと…。ゆづ…。」

「へいへい。」

泣きながら何度も「ありがと」と言う。

俺の方が言いたいのに。

乃莉にありがとって。