LOVE&LIFE

「ちゃんと手入れしてあんじゃん。」

「多分理人にぃ達がやってくれてるんだと思う。」

「あれ。何でここ傷あるんだ?」

「傷?」

俺が指を指した先には何か物があたったような傷が幾つもあった。

綺麗に手入れしてあんのに…。

誰がやったんだ?

「あーあ。あとで、言っとこ。それより久しぶりだな〜。昔はね、ここにバラ園があってそこでよく遊んでたんだ!!お母さんが好きで…。だからお墓ここに建てたんだ。」

「そっか。」

俺は買ってきた花を飾って手を合わせた。

「ありがとね。ゆづ。」

「俺、すげぇ感謝してる。乃莉の母さんと父さんと編集長さんに。」

「へ?」

「だって、乃莉の母さんと父さんがいなかったら乃莉に会えなかったし、正直乃莉みたいな子初めて会った。しっかりしてるのに、毒舌はくし、泣き虫だし。」

「それ、悪口じゃん。」