「で、今に至るってわけ。」

乃莉がすべて話してくれた。

「乃莉の母さんのお墓ってどこにある?」

「家の中にあるんだぁ。なんか1人だと父親に会うのが怖くて行けないんだ。」

「じゃあ、俺と行く?」

そういうと驚いた顔をした。

「いいの?一緒に行ってもらって。」

「俺もお前の母さんに言いたいことあるし。今度の日曜日休み?」

「うん。休みだよ。」

「だったら、一緒に行こうぜ。」

「ありがとっ!!ゆづ!!」

「お前ずりぃよな。」

「なにが?」

俺は乃莉の笑顔に弱い。

俺、こんなキャラじゃないよな。

もっと、俺様だったよな。