私は思いっきり部屋の扉を閉めた。

「もう、いや…。」

あいつは子供を物としてしか見てない。

なんで、あんな奴の子供になったんだろ。

生まれ変わるなら、もっと優しい子供を大切に育ててくれる人がいい。

「乃莉、大丈夫かよ。」

「ゆづ…。」

「お前が取り乱すなんて初めて見た。そんな、父親が嫌いなのかよ。」

「嫌いだよ。あんな奴。」

「前さ、言ったよな?父親に反抗する理由。いずれか、話すって。今、教えてくれないか?お前が父親に反抗した理由となんでそんなに父親を嫌うのか。」

「分かった。」

いずれか、話さなきゃ行けないと思ってたし。

タイミングもいいからここで話そう。

私の過去を。