次の日、朝ルイに電話した。それなのに、出なかった。メールも返してくれないし…
すると、お母さんが真っ青な顔をして部屋に入ってきた。
「あおいの彼氏のルイくん…さっき……事故にあったそうよ…」
私は最後まで聞く前に部屋を出て、玄関を出て…救急車の音を頼りに現場へ向かった。

歩いて5分ちょっと。野次馬たちが見えてきた。
「ちょっと、どいてください!ルイが、ルイが……!!」
「君、この人の関係者?」
「はい!そうです!」
「そうか、なら乗ってくれ!手を握ってやってくれ!」
「もちろんです!」
ルイを見ると、頭は血だらけで意識は薄れていた。
「ルイ!!!ルイーー!!!!!!」
病院に着くと、ルイは運ばれていった。そこにルイのお母さん、お父さん、私のお母さんがいた。
「なにがどうなってるの!?ルイは!?」
「ルイのお母さん…ルイが……ルイが……!!」
もう、なにも言えなかった。お父さんは仕事に行ってしまったため、4人で手術室の前で待っていた。