「新聞紙」 と、信二は怒ったように言った。 「え?何するの?」 「何でもいいじゃんか。包装紙や紐があったら、それも貸してくれ」 意味がわからなかったが、くるみは言われた通りにした。信二の剣幕ははげしく、逆らえない気がしたのだ。