身をよじりながら、くるみは叫ぼうとした。だが、自分の身に危険があるとは、まだ考えていなかった。 ついに、彼女はブラウスを剥がされてしまった。 「………………」 緊張した表情で、信二は彼女のからだから剥ぎ取ったブラウスを、目の前に差し出した。 その真っ白いブラウスの、あちらこちらにやはり、赤いものがついていた。彼の手が這った折りについたものであろう。