ある春の朝

まだ幼い五年生の私は クラス替えが待っている学校へ登校中
桜がヒラヒラ落ちて来る 通学路

少しボロボロランドセルをせよい ポニーテールでまとめている長い髪の毛がゆっさゆさと私の後ろをついて来る

学校に着くと 玄関前にはたくさんの人がクラス表を見ようと必死で自分の名前を探している。


｢あおー！
おはよー｣

元気よく可愛い声が私を呼んでいる！声の主は
わたし、 大木 あお の大親友、 山田 りんご
りんごとは保育園からの親友。私とりんごはフラダンスをならっている

りんごは私より少し髪が短いけど いつもツインテールでまとめている。

｢あ、りんちゃん！おはよー！｣


｢おはよ。 あお、クラスわかった？めっちゃドキドキするんだけどぉ｣

興奮気味のりんごは 急いでクラス表を見にいった。わたしは学校の中庭にあるベンチに座りながりんごをまっていた。 りんごには今 ゆうすけ君という好きな人がいる。 ゆうすけ君は サッカー少年でプロのサッカー選手を目指しているらしい ゆうすけ君とも保育園からの友達でわりと話せる方だ


一人でぽつんと 座っているとりんごが帰ってきた。
｢あおー！ よかった！クラス一緒だね！｣

私も安心し ホッと胸を撫で下ろす


私たちは早速 教室に向かうことにした
りんご は 家では 明るくてテンションも高いのに学校にくるとおとなしく
学校ではクールなイメージだ。


わたしは、天然ってよく言われる。聞き間違えがおおいだけなのに…ね
でも、いつもはポジティブで明るいほうだとは思う

教室につくと 幼なじみのみんながたくさんいて結構安心した。
それに りんごの好きな人、ゆうすけ君 も同じクラス！
私達はペチャクチャペチャクチャいろんな話をしながら自分の席をさがした

あった！！！おとなりさんは 幼なじみのけんた けんたとは夏なると一緒にキャンプにいったり 男子の中では喋りやすい相手！

そしてまえの席はなんとなんとりんご！
クラスも席もちかいなんて サイコー！

りんごは、ゆうすけ君と同じクラスになれて、すっごくよろこんでいる
ちなみに私には人生で一度も好きな人が出来たことない。


つまり、人生で一度も男の子をみてドキドキしたことはないってこと

ドキドキしたといえば、 フラの発表会くらいだ。

そんなこんなで私の新しい生活が始まった。