楓side

いつの間にか高3の春になっていた。

ついこないだまで部活もやって

あと少しで部活が終わる頃だった。

私はサッカー部のマネージャーを

やっている。

高3 樋口 楓

いつ私にも青春が来るのかと

待ち遠しい毎日を送っていた。

「楓、お昼食べよー」

私を呼んでるのは親友の前田詩織。

「そうしよ!どこでたべるー?」

私たちが話していると

「すみません。楓先輩いますか?」

教室のドアのところからなにやらこちらを

覗いているサッカー部の2年 飯島 涼がいた。

私は駆け寄り話しかけた。

「どうしたの?涼」

涼はすごく綺麗な顔立ちをしていて

性格もよくサッカーも上手い。

「先輩って今日部活でますか? 」

もちろんでるにきまってる。

「うん、でるよ?どしたの?」

「じゃあ部活のあと家まで送ります」

え…?

いきなりどゆこと…?

「い、いやいいよ!!申し訳ないから!」

私は焦りながら答えた。

「じゃ、部活の時ちゃんと待っててくださいよ?」

と言って去って行った涼。

私は戸惑いを隠せず顔が赤くなっていた。