「私……っ、尚哉くんに嫌われたって思って……」
このまま何も言わずに今日が終わるなんて嫌だった。
ちゃんとさっきのことも謝りたい。
「なんで?んなわけねーだろ」
なんでって……
「だって私、可愛くない態度とったし……
それにさっき手繋ごうとしたら避けられた……から」
「あれは莉優が恥ずかしがってたのをわかっててやった俺も悪いし
可愛くないとか関係ねーから。
手繋がなかったのは……なんつーか、俺が恥ずかったっていうか……
だっていつも手つなぐのとか俺からだろ?
莉優から繋いできたの初めてだったし
つい離しちまったんだよ。
ごめんな」

