でも恥ずかしい……。
周りには人がいっぱいいるし。
「ほら、口開けろって」
尚哉くんはそう言ってなおもたこ焼きを私の前に差し出してくるけど
私は恥ずかしくて、
「いら、いらないっ」
そう言ってしまった。
「……」
パッと尚哉くんの顔を見ると、少し傷ついたような表情をしていた。
やっちゃった……。
私ってば、何やってんの……。
嬉しかったのに。
「あーあ。彼氏、彼女に拒否されてる〜。かわいそー」
隣からはさっきの私たちのやり取りを見ていたカップルのそんな声が聞こえてきた。
「お前、声デカイって。聞こえんだろ?ほら、あーん」

