『……莉優?無理なら別にいいんだけど』 私が無言だったからか、“NO”だと思われたみたいで。 『ちっ、違う!行きたい!行きたい、です』 私は必死に否定した。 だって尚哉くんと夏祭りだよ? 行かないなんて選択肢、私にはない。 『フッ。そんな必死に言わなくてもいいだろ?』 そう言った尚哉くんの声はなんだか穏やかで、優しかった。 『だって……。 あのね、ほんとは私から誘おうって思ってたんだけど…… デートに誘うのも初めてだし、なかなか言えなくて……』