イケメン王子と甘いKiss



昨日、何か約束したわけでもないし。


だけど、声かけるくらいならいいよね?


三浦くんは……その、私の彼氏……なわけだし。


やっぱりまだ三浦くんが彼氏だってことは慣れないな。


「三浦くん、おはよう」


ドキドキしながらあいさつをする。


あいさつするだけなのにこんなにドキドキするなんて……。


すると三浦くんは私に気づいて、スマホから目を離して顔を上げた。


「はよ」


今まで男の子とあいさつを交わしあったりすることなんてなかった私。


それがしかも好きな人とってだけでドキドキが止まらない。


あ、でも三浦くんは誰かを待ってるんだよね?


じゃあ、私はもう行ったほうがいいかも。


そう思って教室に行こうとしたら……



「待てよ」


三浦くんに腕を掴まれた。


えっ!?


三浦くんに掴まれている部分が熱い。


腕からこのドキドキが伝わってしまうんじゃないかってくらい。


「三浦くん……?」