「な、な……なお、」
だけどやっぱりいきなりは恥ずかしくて呼べない……。
「なお?」
小声だったけど、私が三浦くんの名前を呼ぼうとした声が聞こえたみたいで、
三浦くんは私のことを不審そうに見つめた。
三浦くんの目を見て言うだけ。
それなのにできない。
「そっ、そう!髪の毛なおさないとなーって思ってたの!」
……私のバカ。
尚哉くん、って呼ぶだけなのに……。
なんで私はこんなことすらできないんだろう……。
「髪の毛?別に変じゃねーよ?」
そりゃあそうですよね……。
だってそれ、咄嗟に出た言葉ですから……。

