次の日、昇降口の前まで来ると何故か騒がしかった。
どうしたんだろう……。
「なんで三浦くんがいるの〜!」
「彼女待ってるとか?」
「えぇー、三浦くん、彼女できたの?」
周りからはチラホラとそんな声が聞こえた。
三浦くんがいるの……?
だからこんなに女子が騒がしいのか……。
でも何してんだろう、こんなところで……。
そう思ったけど、私はあまり気にすることなく、下駄箱まで歩いて行った。
そしたらほんとにそこに三浦くんがいた。
三浦くんは昨日の帰りに私を待っていたときのように、下駄箱にもたれかかりながら、スマホをいじっていた。
なんか、これって。
誰かを待ってるみたいに見える。
もしかして、私?
って、そんなわけないよね。

