「花、ゴメンね……!」


放課後。


三浦くんに一緒に帰ろうって誘われた私はいつも一緒に帰っている花に帰れないことを伝える。


「全然気にしないで〜!莉優、頑張りなよ!」


何を頑張るのかはよくわかんないけど、花が気にしてないみたいでよかった。



「ありがと!花、また明日ね」


私は花にバイバイして、教室を出た。


同じクラスだけど、花と少し話したいって言ったら下駄箱で待ってるって言われた。


何か……待ち合わせってドキドキしちゃう。


今まで誰とも付き合ったことなかったから、初めてのこのドキドキがとても心地よかった。



「三浦くん!」


下駄箱に着くと、スマホをいじって待っている三浦くんがいた。