私の姿を見るなり、嫌そうな顔をした。
その視線に気づかないフリをして、トイレを出ようとした。
「ほっんと、何で尚哉はアンタみたいなのと付き合ってんのかな」
まるで私に聞こえるかのように、梶本さんがそう言った。
尚哉くんが何で私と付き合っているのか……。
そんなの、私にもハッキリわからない。
でも、そんなこといちいち考えていたらキリがないでしょ?
私は尚哉くんのことを信じているから。
私と尚哉くんのことを言われてもヘーキ。
私は梶本さんの言葉を無視し、そのままトイレを出た。
でもこんなのはただの序章に過ぎなかった。

