そんな私に少し戸惑ったような表情をしたけど、すぐに抱きしめ返してくれた。 私、尚哉くんを好きになってよかった……。 尚哉くんの温もりに包まれながら、そんなことを思った。 でもそんな甘い時間は長くは続かなくて、 しばらくしたら予鈴が鳴ってイヤでも教室に戻らなきゃいけない時間に。 「莉優、戻るか」 尚哉くんはそっと体を離して立ち上がった。