「でも、梶本さんとか机の上に置いていったよ?」
いくら受け取らないって言ってもアレはもう受け取ったってことになるんじゃ……?
不安になって聞いてみると、尚哉くんは私を安心させるように言った。
「あれはちゃんと返す。
アイツらのクッキーが莉優のヤツよりもどんだけキレイでも、
俺は莉優が作ったこの不格好なクッキーがいい。
莉優が作ったもんがいいんだよ」
返すってあれ全部返すの大変だよ……?
そこまでしてくれて、しかも私の作ったクッキーがいい、なんて。
そんなことを言ってくれる尚哉くんにやっぱり好きだな、って想いが高まって思わず抱きつく。
「莉優から甘えてくるの珍しいな」

