それを見て、やっぱりあげなきゃよかった……なんて思ってたけど。
「おっ、うめぇじゃん」
尚哉くんはさっそくクッキーを1つ取り出して食べていた。
「ほんと!?よかったぁ……」
尚哉くんにまずいって言われなくてほんとによかった……。
これを機に私、ちょっとは料理の勉強もしてみようかな……なんて。
「莉優が気にしてると思うから言うけどさ、
俺は莉優以外の女から受け取らねぇし、食べたいとも思わないから」
もしかして、さっき教室で私が気にしてたのを気づいてくれてたの……?
嬉しくて、泣きそうになった。
だってそのことは一言も言ってないのに。

