だけど、自分のクッキーを素直に出すことができない。 「あのね、私ちょっと失敗しちゃって……」 そう弁解するけど、尚哉くんには通じなかった。 「そんなん気にしねぇから早くちょうだい」 なんて言って手を差し出す尚哉くんは何だか可愛かった。 「見た目も悪いけど、味は美味しいはずだから……」 そんな尚哉くんに負けて、クッキーを出した。 「ホントだ。 クッキー焦げてんじゃん」 私のクッキーを見て、クスクス笑っている尚哉くん。