「莉優〜、呼ばれてるよ」


昼休み。


花がお手洗いに行ってる間、クラスの女子に言われた。


誰だろう……


そう思ったけど、とりあえず廊下に出てみる。


そこにいるのは知らない女子たちだった。


「あ、あの……?」


ほんとに私であってるのかな……。


「アンタが岩本莉優?大したことないわね」


だけど、この子たちは何故か私の名前を知っていた。


それになんか嫌な予感がする。


「ちょっと付いてきてくれない?」


ほんとは付いて行きたくなんてなかったけど、この子たちが私に向ける視線が怖くて、頷くしかなかった。