「「「「階段……?」」」」 あたし達の目の前には階段があった。 一階建てのはずのホールに。 「何かにおうな、ワトソン君。」 「確かにー……って、シャーロック・ホームズじゃないしー。」 ……チッ。佳奈がのってくれないだろうから奈津にふってみたのに。 じゃあ…… 「事件があたしをよんでいる!」 「勝手に事件にするな。」 おっと、佳奈からの痛い一言。 「とりあえずさっさとのぼってみよーぜ。」 この望月の一言で階段を登ってみることになった。