また、いつか。



「おやおや、ずいぶん若いお客さんだね。」



お店の奥に1人 着物を着ているおじいさんが見えた




聞こえた声は掠れていて この書店の雰囲気にぴったりだった




凪「あの、教科書買いに来たんですけど…」





「あぁ、そうかい君たちが……。君たちのことは聞いているよ。今出すから、少し待ってなさい。」




そう言って、近くにあるダンボールから 袋を2つ出した




玲那「ここの本、けっこう古いものが揃ってるね」




よく見ると、経済と海外の本が多いようだ。





「これがお前さんたちのものだよ。大切に使いなさい。」






それに反比例して、おじいさんが出してきたのは新品の教科書





凪「ありがとうございます。」





玲那「大事に使います!」





「ここの本に興味があったらまた来なさい。きっと君たちの役に立つはずだよ。」