紫月は年に数回、突然姿を現して驚かされるが葵の学校に迎えに来たことはなかった。



「いつまでイギリスにいられるの?」



長くいられることを期待して聞く。



「3時間」



さらっと言う紫月。



「たったそれだけ・・・?」



3時間と知って葵が落胆した。



「ああ フランスに行く途中なんだ」