あの天真爛漫な少女は何処へ行った!? 



「もう何もかも嫌なのっ・・・・」



涙は紫月の真っ白なシャツの肩に染み込んでいく。



「お前が死んだら教授や理沙子さんが悲しむ・・・美緒だって・・・」



「もう 一人ぼっちだもん!」



紫月の腕の中でかぶりをふる。



「俺がいる」



紫月の指は落ち着かせるように葵の背中をゆっくりと撫でていた。