「葵、すまない 行ってくるよ」


葵の背中をゆっくり撫でながら言うと静かに華奢な身体が離れた。


「うん 紫月 行ってきて」








それから数時間、紫月は部屋へ戻ってこられなかった。


叔父を横領と殺人容疑の首謀者として告発した。