下へ降りると恭臣がいた。


表情が明るく見える葵を見て恭臣は安堵する。


だが、祖父から葵が4日以内に出て行かないと使用人たちが全員首になるということを聞いて心を痛めていた。


祖父はその事を葵に話さないつもりだ。


だから恭臣にも決して話してはいけないと言った。


「恭臣君 こんばんは」


葵は恭臣に近づいた。


「こんばんは 葵さん 身体はいかがですか?」


「もう大丈夫、心配かけてごめんなさい」


葵に笑顔を向けられて久しぶりに見た笑顔だなと思った。