「紫月が給油の合間にお茶に誘ってくれたの」



なんでもないように聞こえるかな?



「まあ!」



急いで玄関の方を見る。



「送ってくれて空港へ行っちゃったよ」



いないと知り理沙子ががっかりした表情になった。



「がっかりだわ・・・ それにしてもすごい量のケーキね」



「ママと美緒にって」



理沙子が箱を開けて色とりどりのケーキを見て驚いた。