「そんなバカな!何かの間違いですよ理事長が死ぬはずがない!」


恭臣の頭にまず浮かんだのは葵の顔だった。


「嘘だろ・・・理事長・・・」







屋敷と繋がる電話の内線が点滅した。


「はい?」


恭臣が出ると貴子だった。


『宇津木さんはいらっしゃいますか?大変です!ご親戚の方々が次々と見えられて』


たった今、知ったのにもう親戚が飛んできた。


情報はすでに会社の方に入っていたようだ。


貴子はその親戚らに紫月の乗った飛行機が墜落してしまった話を聞いたようで当惑していた。