「はい はい かしこまりました お気をつけて行ってらしてください 葵様に代わります」


宇津木が葵に携帯を戻す。


『葵、もう間に合わない 屋敷に帰りなさい』


「間に合わない・・・・の?」


『ああ そこからだとあと1時間はかかる ありがとう 葵 来てくれて 愛しているよ』 


紫月のハスキーでいて甘い声に葵は泣きそうだった。


「紫月 愛している 気をつけて行ってきてね?あたしは大丈夫だから心配しないでね?」