「宇津木さん、混んでるね?」


高速に乗ってから車が動かなくなった。


後部座席に座っている葵は助手席に乗っている宇津木に言った。


(早くしないと会えなくなっちゃう・・・)


「事故渋滞のようですね・・・・」


ひどい事故だったらしく車は進まない。


葵は心配げに窓の外を見ていた。


紫月は会社からヘリコプターで空港へ向かったから問題ない。


葵は今すぐ紫月の元へ飛んでいきたかった。