パーティーの前日、紫月はどうしても出なくてはならない会議に仕方なく出かけて行った。


紫月が行った後、すぐに恭臣が姿を現した。



「恭臣くん、いらっしゃい」


「おはよう 葵さん」


恭臣がカバンを床に置く。


冬休みの宿題をするのだ。


具合が悪くなってテストを受けられなかった4教科の分は、先生が来て試験を受けたばかりだ。


「恭臣くんが来てくれるから助かるよ」


「俺も助かっていますよ 特に英語は」


笑ってそう言ってくれた。


2人はしばらく黙って宿題に取り組んだ。