「23日のパーティーまであと1週間か、葵ちゃんの耳に音楽やたくさんの人の声は辛いかもしれない」


せっかくのお披露目だが止めた方が良いと、紫月に忠告しようとした時、


「あたし、大丈夫です パーティーに出られます」


と葵が言った。


「葵、身体が第一なんだから体裁など気にしなくて良い」


紫月が口を開く。


紫暗色の瞳は葵を見つめたまま。


「大丈夫、ちゃんと薬も飲んでいるからあと1週間あれば良くなるよ」