・・・今日は違っていた。


毎晩遅かったために眠るだけの生活に悪戯心が湧き上がった。


明け方、目が覚めてしまった紫月は葵のナイトドレスの肩紐に手をかけた。


唇をまだ眠っている葵の肩に寄せる。


そして手は胸元のボタンを外して器用に外していく。


肩から鎖骨、首筋に移動すると葵が身をよじらせる。


まだはっきり目の覚めていない葵は夢の中と言った所だろう。


「・・・う・・・ぅん 紫・・・月・・・?」


ピンク色の唇から漏れる紫月の名前と吐息。


甘い声が聞こえると紫月の欲望が高まる。


「葵、愛しているよ」


耳元で囁くと葵が眠りながら腕を伸ばした。


紫月を抱きしめようとしているらしい。