「もうっ!紫月も一緒に選んで?」



腕を引っ張ってキーホルダーを見てもらおうとした。



横に並んだ隙に紫月は葵の頬にさっと掠めるようなキスをした。



その行為に葵は固まる。



紫月ったら・・・ここがどこかだなんてぜんぜん気にしないんだから。



キスぐらいならロンドンっ子の葵もぜんぜん平気なはずなのだが、日本へ来てからはキス自体になんとなく恥ずかしい気持ちが芽生えた。