「う・・・ん・・・熱い・・・」



葵の目がパチッと開いた。



「あ、悪い のぼせちゃったな?」



葵がもぞもぞと腕の中で動く。



「紫月・・・ここお風呂・・??」



「そう せっかく来たんだから一緒に入らないとな?」



葵はハッとして飛び跳ねるように紫月の腕から抜け出した。



腕を自分の身体に回して胸が見えないように隠す。



「今更だろ?」


紫月は苦笑いするしかなかった。



「だって・・・・」



紫月と結ばれたと言っても薄暗い中だったから・・・。



ここは明るくは無いけどはっきり見えるくらいの灯りがある。