そこまでしても目を覚まさない葵に紫月はおかしくなって笑った。



「すごい信用されているんだな 俺って」



お湯のせいで葵の肌がピンク色に染まっていく。



小ぶりだが形の良い胸に吸い付きたくなってしまう。



このままずっと離したくないな。



身体を預けて眠る葵は幸せそうに見えた。



まだ家族が亡くなって日も浅いが心の傷はなくなっただろうか。



しばし考え事をしていると腕の中の葵が動いた。