首にさわさわとした感触・・・。



葵の目がパチッと開いた。



目に入ったのは紫月の銀色の髪。



鎖骨にチリッとしたかすかな痛み。


「んっ・・・」



思わず声が出てしまう。



「紫月・・・」



紫月が顔を上げて目と目が合った。



「葵 起きちゃったんだ」



ハッとして紫月の腕の下からずるずると抜け出す。