その夜、葵は旅行の用意をしていた。



貴子が手伝うと言ってくれたが一人で出来るといって断ったのだ。



今日はすごくいい日だった。



昼間に初めて紫月が帰って来てくれた。



さっきまでずっと一緒にいてくれたのだ。



サンルームからリビングにいる恭臣の元へはかなりの時間が経ってしまった。



2人の姿を見た恭臣は少々あきれた顔を見せて笑った。



葵が幸せそうだったからだ。



2人の宿題に紫月も手伝ってくれた。



答えを言うのは紫月にとってごく簡単な事だが2人に解かそうと解き方だけしか教えてくれない。



宿題が終わると恭臣は葵と紫月に遠慮して早々に帰って行った。